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< 講座テキスト >
マイケル・レドモンド九段
第2回
「カラミ攻めの準備 その2」
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【テーマ図】 |
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黒1と生きたところです。ずっと攻められていて、ようやく攻めるチャンスがきた局面です。
まず状況判断です。
はげしい戦いの後なので、はっきり生きている石がたくさんあります。
左辺の黒石と白石はどちらも生きていて、下辺の白も生きています。上辺の黒も強いです。
下辺と中央の黒が弱い石。白は中央に二つ弱い石があります。二つあるというのが複雑です。
今回も自分の弱い石は一つで、相手の弱い石を二つにするのがテーマです。
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ここで次の白の手を考えてみましょう。候補は三つあります。
まず、Aの二目取り。
次に、Bのカケツギ。
次に、Cのコスミ。
最後に、Dのツメ。
さて皆さんはどのように打ちますか?
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Dが正解です。黒にひらかれると強くなってしまい、黒の弱い石が一つになってしまいます。
黒からの出切りは待ってましたという感じです。白5とアテ白7とコスんでつながってます。
下辺の黒はカナメ石です。
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もちろん、黒は出切ってきません。
白7までとなって、白は弱い石が一つで黒は二つです。
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Aは中央をオサれて下辺にまわられて、中央は弱い石が1:1なので互角の戦いになってしまいます。
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BはAより黒にせまっていますが、ツナギが残ってダメです。
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Cは黒2を利かされて下辺にまわられて、弱い石が1つになって攻めるのが難しくなってしまいます。
白3で下辺にまわるのは、攻め合いになって白が取られてしまいそうです。
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