パンダネット囲碁講座

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宮本直毅九段
第5回
「350年前の手筋」
本因坊道策対安井算哲(先番)

歴史的なドラマのある碁をテーマに、手筋の勉強をしましょう。

【テーマ図・白番】
黒が△とノビたところです。次の一手を、A~Cの選択肢の中から示してください。



(正解)
白1(A)の打ち込みが正解です。黒2の上ツケに白3のノビから5とワタります。白は先手で治まって、働いた姿です。


白1には黒2とコスミツけて、白の出口を止めてくるかもしれません。白3のツギに黒4で止まりますが、白5、7の出切りで反撃します。黒8のアテから12まで連絡しなければなりませんから、白13と切って上下が見合いになります。黒2、4の強硬手段は、怖くありません。


白1(B)と高く臨むのは、黒2の下ツケでワタられます。白3から5とアテても、黒8まで事件は起こりません。



白1(C)は次に打ち込もうというわけですが、当然黒2と守られます。白3とトンで出て行くだけでは不満です。


白1に黒2のトビは、薄くて守ったことになりません。。白3のノゾキがぴったりで、5とワタられてはいけません。


相手の弱点を突いて、厳しく追及しましょう。相手が補強する前が、そのタイミングです。
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