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< 講座テキスト >
宮本直毅九段
第1回
「450年前の手筋」
本因坊算砂対鹿鹽利玄(先番)
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歴史的なドラマのある碁をテーマに、手筋の勉強をしましょう。
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【テーマ図・黒番】 |
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白が△とノビたところです。次の一手を、A~Cの選択肢の中から示してください。
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(正解)
黒1(A)のブツカリが、上下に利きを見た手筋です。白2とワタりますから、黒3の下ハネから5とハッて白の根拠を脅かしてから、黒7とケイマに煽って外から迫ります。外が厚くなって、遠く左辺の白も睨んでいます。
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黒1(B)のツギは手堅い手ですが、白への響きが足りません。白は上下に渡ることができますが、白2と上に行くのはいけません。黒3のブツカリから5のハネを利かされて、黒の形がしっかりします。
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黒1には、白2の方にワタるのが正しい応手です。黒3のオサエには、白4と補強することができます。黒5とハネても白6で取れています。
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黒1(C)のオサエは、下の方の連絡を断っていますが、白2の出から4とワタられると、黒が根拠を奪われています。黒5の補強が必要ですから、白が働いた形です。
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相手の言うままになっていてはいけません。思惑を外して、主導権を奪いましょう。 |
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