パンダネット囲碁講座

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山城宏九段
第4回
「第16期棋聖戦挑戦手合第5局」その1
大事にする場所は?
黒・山城宏九段 白・小林光一棋聖

山城宏九段の実戦譜から、山城流のバランスの取れた打ち方を勉強しましょう。
小林光一棋聖に肉薄したシリーズから、第5局を見ていただきましょう。

【テーマ図・黒番】
黒の三連星から、模様が出来ています。次の一手をA~Cの選択肢の中から示してください。



黒1(C)は方向が違います。やはり、右辺の黒模様が大切なところで、白2に打ち込まれると、すっかり荒らされてしまいます。これでは失敗です。


黒1(A)は模様を広げる好点ですが、やや緩んでいるので正解とは言えません。


(正解)
黒1(B)のコスミツケが正解です。白2のサガリを待って、黒3とツケて5のノビまでがセットです。黒石が目いっぱいに働いています。白aの打ち込みには、黒bとオサえることができます。また、後に黒cの切りを狙っています。



(実戦)
白1の打ち込みに黒2とサガられると、白3から捨てるくらいです。右辺の黒が大きく見えますが、それほどでもありません。もしろ、白5とシマって左辺の白が大きいのです。黒の大きな地は右辺の一か所ですので、黒がやや甘い碁になりました。


白が優勢ですが、このあと黒がいい手を発見して奮戦します。次回もお楽しみに。
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