囲碁ゲームサロン パンダネット

大会・イベント

日本囲碁ニュース (本因坊戦)

日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。

日本で行われている囲碁のイベントや棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2017年9月7日 ]

本因坊リーグ出そろう

 第73期本因坊戦リーグのメンバーが9月4日、出そろった。今年は昨年リーグ残留を決めた本木克弥八段、羽根直樹九段、山下敬吾九段、黄翊祖八段(リーグ内順位順)に予選を勝ち上がった小林覚九段、伊田篤史八段、余正麒七段、芝野虎丸七段の4人を加えた計8人によって挑戦権が争われる。
 特に注目なのは小林(58歳)と芝野(17歳)だろう。小林は7期ぶりのリーグ入り。2014年の十段戦本戦では七冠をうかがう井山に勝ち、挑戦者決定戦まで駒を進めるなど、随所でいぶし銀の輝きを放つ大ベテランだ。一方の芝野は本因坊リーグ史上最年少で初リーグ入りを果たした。今最も勢いのある若手の一人だ。
 昨年挑戦した本木やリーグ内順位を5位から2位に上げた羽根がどう戦うかも見どころの一つ。ベテランから若手まで多彩なメンバーが集い、どのような展開になるか楽しみだ。

囲碁ニュース [ 2017年6月20日 ]

文裕 6連覇

 第72期本因坊戦七番勝負第4局が6月15、16日の2日間にわたって行われ、白番の本因坊文裕(井山裕太九段)が挑戦者の本木克弥八段に中押し勝ちを収めた。これにより文裕は4勝0敗で防衛。6連覇を果たした。
 本木にとっては苦いデビュー戦となった。しかし、本シリーズに関しては文裕が強過ぎたというのが本音ではないだろうか。「自分の実力との間に差を感じた」。この本木の感想は心の底から湧き出たものだろう。昨年から余正麒七段、一力遼七段、本木と若手が次々挑戦しているが、文裕はすべて危なげなく退けている。
 11月に名人を失い六冠となって以来、王座、天元、棋聖、十段、本因坊と5タイトルを防衛してきた。しかも、名人リーグでは6連勝で単独首位を走っている。残る碁聖を防衛し、名人を奪うと再び七冠となる。普通なら夢物語のようなことも今の充実ぶりなら起こしてしまいそうだ。
 二度目の七冠を占う意味でも重要な第42期碁聖戦五番勝負の開幕戦は6月22日に宮城県松島町で行われる。



囲碁ニュース [ 2017年5月12日 ]

本因坊戦 開幕!

 第72期本因坊戦挑戦手合七番勝負の開幕戦が5月9、10日(火・水)の二日間にかけて岐阜県岐阜市「岐阜グランドホテル」で行われた。昨年5連覇を達成した本因坊文裕(井山裕太六冠)に挑戦するのは七大タイトル初挑戦となる本木克弥八段だ。
 本木は群馬県出身の21歳。ヒカルの碁をきっかけに碁にのめりこみ、小学4年生の時に藤沢一就八段に師事。その後、本格的にプロを目指すため中学1年生で単身上京し、内弟子となった。2011年に入段して以来着々と実力を付け、2014に広島アルミ杯若鯉戦優勝、2015年に初の本因坊リーグ入りを果たし、今回挑戦者に躍り出た。棋風は「力強い攻めの碁」と評判だ。日本 最強の棋士、文裕に本木がどう戦うかが注目される。
 開幕戦となった本局は黒番の文裕が厚みを活かして攻め、本木が実利を取ってサバく展開に。互角の戦いが続いたが、中盤、文裕が華麗な打ち回しを見せ優勢を築いた。19時8分、本木が投了。147手完、黒中押し勝ちで、文裕の白星スタートとなった。
 第2局は5月23、24日(火・水)に島根県大田市「熊谷家住宅」で行われる。

囲碁ニュース [ 2017年4月7日 ]

本因坊 挑戦者は本木!

本因坊文裕への挑戦を決めた本木克弥七段
 本因坊リーグの最終局が6日、一斉に行われた。とりわけ注目されたのは5勝1敗でリーグ首位の本木克弥七段(22歳)と4勝2敗で追う黄翊祖八段(29歳)との一局。本木が勝てば本木の初挑戦がきまり、黄が勝つと同じく4勝2敗で追っていた羽根直樹九段にも挑戦の可能性が出てくる非常に重い一局だった。
 結果は本木の白番中押し勝ち。大一番を制し、初の七大タイトル挑戦を決めた。「できるだけ早く挑戦手合に出たいと思っていたのでよかったです」と本木。本因坊文裕(井山裕太本因坊)との七番勝負については「井山先生には研究会で打ってもらったことがありますが一度も勝てたことがありません。大変な戦いになると思いますが、精一杯頑張ります」と話した。

バックナンバー