死活の見極めが全くできないのですが

華の女流棋士が交代でお答えします。
あなたのお悩み「囲碁」相談室
6月のご相談 其の二
青森県 古御堂さんからのご質問
囲碁を始めて2年余り、ただの1度も勝ったことがありません。
延々負け続けて悟ったのですが、どうやら「死活の見極め」が全く出来ないことに問題があるようなのです。
そのため、既に死んでいる石にひたすら肩入れしたり、生きているはずの石を見捨てて結局死なせたりしているようなのです。
で、質問です。
「死活の見極め」を、簡単かつ確実にクリアーする方法を教えてください。
古本屋で買った詰碁の本(10級未満用)ても、難解すぎて理解できません。
小林泉美女流本因坊の回答
古御堂さん、はじめまして☆ ご質問、ありがとうございます。
2年ですか…それだけの間、相手の方を幸せにしつづけてこられて、それでも、尚、碁に対する向上心をお持ちとは…頭が下がる思いです。
その情熱こそが、碁の才能と私は常々思っていますので、類希な才能をお持ちの古御堂さんは貴重な囲碁ファンではないでしょうか♪
10級前後の本で勉強…とのことですが、見てないのでなんとも言えませんが、それはわかんなくてもしょうがないと思います。
石の死活の基本は5級くらいになって初めて「こういうことだったのか」とわかる方もいらっしゃるくらいの世界で、難しいものです。
そこで、、、私なりに死活について強くなる方法を考えてみました。
古御堂さんは「五路盤」ってご存知ですか?5×5のミニ盤です。
これは、入門用に趙治勲先生が推奨されているものです。市販されてはいませんが、紙に線をひいてすぐ作れます。
5路盤は、入門のルールを理解するだけでなく、盤上のすべてが死活に絡んでくるゲームになりますので「生き死に」を理解するためには最適かと思われます。
プロの間で九路盤の棋戦などがあるくらい、ミニ盤は今、最も注目されている分野ですが、7路盤などでも、プロで結論づけるのはとても難しいようなので、決して侮れるものではありません。
もちろん、、、五路盤もとても奥が深いので、ぜひチャレンジしてみてくださいね♪
其の一 はこちら
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