|
山田さん、こんにちは。囲碁は20数年ぶりとのこと、お帰りなさい!
うーん、難しいご質問ですね。長い間、日本の囲碁は世界トップレベルでした。それは江戸時代、幕府によって囲碁棋士が保護されていたからです。専門家が囲碁に打ち込める環境があり、長い歴史を経て日本の囲碁は、単に勝ち負けを競うだけではなく、芸や美しさも重視するようになりました。
しかし、20年程前に韓国の躍進が始まり、世界戦を席巻しました。この頃の韓国の囲碁は、ヨミが正確で実戦的(形の美しさなどにこだわらない)、粘り強く、ヨセが正確、という特徴を持っています。
形に明るい日本の棋士が序盤から中盤を有利に打ち進めても、(これまでの日本の感覚だとこれで勝てるはずなのですが)中盤から終盤のヨセの研究が進んでいる韓国の棋士が逆転勝ちする、という現象が頻発しました。
その後インターネットの普及もあり、世界トップレベルの囲碁が劇的に変わりました。
これまで囲碁とは、陣形を整え、戦闘と和睦をして、お互いに陣地を分け合い、最後に計算しましょう、というものでした。しかし、今の世界の囲碁は、始まったとたんお互いの剣先が一閃して勝負が決する、ぐらいのスピード感です。また、全局を通じて難解な読み合いが続き、相手に隙あらば即勝負を決める、というシビアさも持ちます。
この変化は韓国勢、中国勢を中心に起こり、日本はそれに対応するのが遅れた、というのが現状だと、私は考えます。
最後に、どうしたら勝てるようになるのか?
方法論は色々とあると思いますが、やはり中国勢や韓国勢以上のハングリーさをもって囲碁に取り組むこと。
でしょうか・・・。
|
|
|