パンダネット囲碁講座

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宮本直毅九段
第4回
「380年前の手筋」
安井算知対本因坊道悦(先番)

歴史的なドラマのある碁をテーマに、手筋の勉強をしましょう。

【テーマ図・黒番】
白が△とコスんだところです。次の一手を、A~Cの選択肢の中から示してください。



黒1(A)のコスミは中途半端です。白2にコスんで出られると、次にぴったりした手がありません。黒3の押しから5とトブくらいですが、白6とオサれて、白は左右とも余裕ができました。黒は中に出ただけで、白に響かないのがつらいところです。


黒1(B)の押しは、白2のブツカリから4と切って反撃されるでしょう。黒5のアテから7とハッても、分断した白がのびのびした姿をしていて、黒の方が整形に困ります。黒1の押しも失敗でした。


(正解)
黒1(C)にアテコむのが正解です。白2のカケツギで左辺は好形ですが、黒3とトンで下の白の出口を止めることができます。黒石が連携して働いた姿になりました。



続いて、白1の反撃には、黒2とさえぎって大丈夫。白3の切りに、黒4とノビて整形します。白が1の一子を働かせるのは大変でしょう。


石が混み合って、サバキを求められる場面でした。相手の石への利きを見て、上手に整形するのが肝心です。
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