パンダネット囲碁講座

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宮本直毅九段
第3回
「400年前の手筋」
安井算知対本因坊算悦(先番)

歴史的なドラマのある碁をテーマに、手筋の勉強をしましょう。

【テーマ図・黒番】
白が△とツイだところです。次の一手を、A~Cの選択肢の中から示してください。



黒1(A)のハイは、白2とノビられます。黒3から生きることはできますが、手順で白が厚くなります。その厚みを背景に、白14と切られると、黒がバラバラになってしまいます。黒1は失敗です。


(正解)
黒1(B)のケイマが好手です。白2とオサえるのは無理で、黒3、5と出切って白が破綻します。


黒1には、白2と上にソウしかありません。黒3のハイから5とノビ切って、白4、6と守ります。黒7のハネも利きます。黒は上辺の白に食い込みながら、先手で眼形の補強をして、黒9のデに回りました。黒がうまく打ち回しました。



黒1(C)のボウシには、白2と受けるくらいです。部分的には利かしたように見えますが、まだ白aの断点が残っていて、正解には劣ります。


先手を取ることを心掛けましょう。主導権を握るための大切な考え方です。
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