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＜ 講座テキスト ＞
小林覚九段
第１回
「基礎編しっかり受ける」その１
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基本にのっとってしっかり打てば、白番を恐がる必要はありません。慌てずていねいに打ちましょう。
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【テーマ図・白番】 |
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黒▲にサガったところです。次の一手を、Ａ～Ｃの選択肢の中から示してください。
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(正解)
白１(Ａ)のヒラキが正解です。今はまず、右の白△二子を安定させるのが優先されます。黒２の打ち込みは、白３とツケてたいしたことがありません。黒４から６と下をワタるくらいですから、白７のブツカリまで厚くなれば十分です。白が厚くなれば、黒△の一子が弱くなりますから、白から攻めが狙えます。
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白１に、黒２のスベリから４とヒラく余地はありますが、一間のヒラキなら狭いですから、白に不満はありません。白５とトンで、まだ攻めも狙えます。
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白１(Ｂ)のコスミツケは、黒２と立たせてから白３とヒラこうという意図です。黒４の狭いヒラキに、白５とトブことになれば白の理想形です。しかし、黒２ではもっと厳しい手があります。
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白１には、手を抜いて黒２とハサんでくるでしょう。白３と連打すれば左下は好形ですが、黒４のボウシで攻められると、右下の白がピンチです。死ぬことはありませんが、苦しい戦いになるでしょう。
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白１(Ｃ)の一間バサミは、黒２と逃げてくれればいい手になります。白３、５とトンで追いかければ、下辺が盛り上がっていい展開です。しかし、黒２とは逃げてくれないのです。
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白１には、黒２と打ち込んでくるでしょう。右方の白が危険ですから、白３、５と逃げるくらいです。黒８までどんどん追いかけられて、白が苦しいでしょう。
白番では、序盤から無理をするのはいけません。しっかり受けて、ていねいに打ちましょう。
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下辺のヒラキのバランスについて考えてみましょう。白１は正解より一路狭いヒラキですが、黒２のスベリから４とヒラくと、黒がしっかりした形になります。
一路の差は大きいのです。やはり、白１はａまで広げるのが正解でした。
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| 白番で序盤から無理をしてはいけません。受けるべきところは受けて、バランスよく打つように心掛けましょう。 |
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