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＜ 講座テキスト ＞
清成哲也九段
第５回
「形の急所その３割かれ形」
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アマチュアの対局を題材に、上達に役立つポイントをご紹介します。ご一緒に勉強していきましょう。
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【テーマ図・黒番】 |
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白△にツケたところです。次の一手を、Ａ～Ｄの選択肢の中から示してください。
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黒１(Ａ)のワリコミは形の一つではありますが、この場合は、白２のアテの後、４とオサエ込まれてしまいます。白６のツギまで、中央が厚くなって、白が大満足です。
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黒１(Ｂ)の受けも似たようなものです。白２のフクラミが先手で、６のオサエまで白が厚くなります。
黒は下辺も右下も眼形のある石ですから、もっと強い態度で臨むべきでした。
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黒１(Ｃ)のハネは強い手ですが、これはやり過ぎです。白２と切られて、この後が困ります。黒３とアテても、白４のノビが先手ですから、６の切りで、黒はうまくいきません。
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(正解)
黒１(Ｄ)の出が自然な好手です。白を割かれ形にして、気持ちのいい手でしょう。白２とオサエ込まれても、黒３とケイマに出ていけば十分です。白４、６とトンで補強すれば、黒５のトビから７、９と右辺の白を圧迫します。この白は大ピンチですね。
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| 相手を割いて行くのは、強烈な攻めにつながります。逆に二つの弱い石を連絡するのも大きな手になります。連絡と分断は攻防の基本ですから、よく理解しておきましょう。 |
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