パンダネット囲碁講座

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清成哲也九段
第2回
「攻めを見た大場」
アマチュアの対局を題材に、上達に役立つポイントをご紹介します。ご一緒に勉強していきましょう。

【テーマ図・白番】
黒△に受けたところです。次の一手を、A~Dの選択肢の中から示してください。



(手順)
テーマ図までの手順です。黒13のトビから17の受けまで、黒は右下にこだわり過ぎています。まだ布石の段階ですから、他の大きなところに向かった方がいいでしょう。
右上、黒23とコスんだところがテーマです。


(実戦)
白1(D)の二間トビが実戦です。方向はいいのですが、左下の白の構えが堅いですから、二間トビでは堅過ぎます。
この後、黒2の消しがいいところでした。白3のケイマからの追及もうまくかわして、黒8のツケ、10のハネと、うまくサバいています。


(正解)
もう一つ上に、白1(C)とツメるのが正解です。この方が、黒二子に対して厳しいのです。黒2などと深く踏み込んで来られても、白3とケイマに煽る好手が生まれます。白1がaでは、次の厳しい手がありません。



黒1(A)の二間トビはいいところですが、ちょっと平面的な感じがしますね。上辺は大きく膨らむ可能性がありませんから、やはり左辺が急がれます。


白1(B)のハイは、自身の補強にもなって大きな手ですが、これも左辺には及びません。黒2のヒラキが絶好点です。黒は補強して安心ですし、左下の白模様も制限されました。


序盤では、大きなところを見分けるのが大切です。どういうところが大きいのか、その基準を自分なりに作っていくことが、上達にもつながります。少しずつ勉強していきましょう。
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