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＜ 講座テキスト ＞
武宮正樹九段
第５回
「第６回プロ十傑戦順位決定戦」その５
黒・武宮正樹五段 白・橋本昌二九段
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武宮正樹九段の実戦譜で、宇宙流の真髄に触れていただきましょう。
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【テーマ図・黒番】 |
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前回から白△が加わりました。ここが勝負所です。次の一手を、Ａ～Ｃの選択肢の中から示してください。
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黒１(Ａ)は白の進出を止めて当然のようですが、白２から６まで、上辺の白地も増えるのが気に入りません。もっと頑張って打ちたいところです。
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黒１(Ｂ)のツケは、一つの工夫です。白２と受けさせて、白地を制限しています。しかし、これでも白地を作らせていることには変わりなく、まだ踏み込みが足りません。
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(正解)
黒１(Ｃ)の肩ツキが、ぜひとも打ちたい好点でした。白２と押すなら黒３とノビて、左辺の白の拡大を防ぎながら、中に黒地がつきそうです。上辺は白の出方を見て対処するつもりです。
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(実戦)
黒△の肩ツキに、白１とコスんで出てきました。黒２の押しから４とカケて、中を止めます。白19のアテに黒20と受けて攻め取りですが、中央がきれいにまとまりました。
この碁は、打ちたいように打って、気持ちよく勝つことができました。
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| まだ18歳の碁ですが、すでに中央指向の宇宙流が出来上がっています。この後も、私の碁を材料に、勉強していきましょう。 |
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