日本囲碁ニュース (棋聖戦)

日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。
日本で行われている囲碁のイベントや棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2018年11月14日 ]

山下敬吾九段、1000勝目を棋聖戦挑戦者獲得で飾る

 井山裕太棋聖への挑戦権をかけた大一番 ―― 第43期棋聖戦(読売新聞社主催)の挑戦者決定変則三番勝負、第1局が、11月8日に打たれた。挑戦者決定トーナメントは、Cリーグ優勝の大西竜平三段がBリーグ優勝の芝野虎丸七段、Aリーグ優勝の村川大介八段を破る躍進を見せたが、続くSリーグ二位の河野臨九段戦で惜しくも半目届かず敗退した。変則三番勝負は、Sリーグ優勝の山下敬吾九段に1勝のアドバンテージがつくため、河野九段はまず1勝をあげて第2局に望みをつなぎたいところ。盤面は、序盤で黒番の河野九段がポイントをあげたかに見えた。山下九段は「左辺の黒を取りにいかなければならない形勢になってしまった」と振り返る。その左辺の黒を、河野九段は「さほどシノギに苦労はしない」と見ていたのだが、剛腕・山下九段の厳しい攻めに苦戦を強いられることとなった。6時間以上の「攻めとシノギ」が続き、きわどい形に持ち込むものの、最後は河野九段が力尽き投了。第2戦を待たずに、山下九段が挑戦権を獲得した。山下九段は、これで七大タイトル挑戦手合連続出場を「17年」とし単独二位に浮上。また、この大きな一勝が史上最短記録での1000勝目となる。局後山下九段は「目標にしていました。七番勝負に出場できることは本当に嬉しい。これまで井山さんにはひどい目にあっているので、何とかよい勝負にしたい。張栩さんに続きたい」と抱負を語った。

囲碁ニュース [ 2018年9月19日 ]

棋聖戦挑戦者決定トーナメント出場棋士決定

 棋聖戦も佳境に入っている。9月17日は、Sリーグ最終戦2局と、Bリーグ優勝決定戦が打たれ、挑戦者決定トーナメント出場棋士が出そろった。
 Bリーグ1組を制した秋山次郎九段と2組を全勝で駆け抜けた芝野虎丸七段の優勝決定戦は、芝野が中押し勝ち。芝野は「全勝できるとは思っていなかった。調子の波がいいので、がんばりたい」と語った。
 Sリーグの一局目は、張栩九段と河野臨九段の一戦。張は陥落が決まっており、河野は勝てば二位の可能性があり、敗れれば陥落の可能性があるという状況。結果は河野が細かい難戦を制し、まず残留を確定させた。
 もう一局は、一力遼八段と許家元碁聖戦。河野が勝った時点で一力の陥落が決定したが、深夜まで及ぶ熱戦を、一力が意地を見せて勝利した。勝てば二位が確定した許には、悔しい敗戦となった。
 この結果、挑戦者決定トーナメント出場棋士は、山下敬吾九段(Sリーグ優勝)、河野臨九段(Sリーグ二位)、村川大介八段(Aリーグ優勝)、芝野虎丸七段(Bリーグ優勝)、大西竜平三段(Cリーグ優勝)の5名に決定した。注目の1回戦、芝野対大西の対局は、今月27日に行われる予定だ。

囲碁ニュース [ 2018年2月19日 ]

井山 棋聖防衛!

  一力遼八段が井山裕太棋聖に挑戦する第42期棋聖戦挑戦手合七番勝負第4局が15、16日、岩手県大船渡市の「大船渡市民文化会館」で行われ、井山が黒番中押し勝ちを収めた。これにより開幕から4連勝で防衛、六連覇を達成した。
 一力対井山の番勝負は王座、天元、棋聖と3棋戦に及んだ。結果は井山の10勝0敗。一力はポスト井山の最有力候補の一人であり、国内においては間違いなくトップ10に入る逸材だ。その一力を全く寄せ付けることなく圧勝した。本シリーズでは改めて井山の規格外の強さが証明されたと言えるだろう。



囲碁ニュース [ 2018年1月18日 ]

棋聖・女流棋聖 今週開幕!

  井山裕太棋聖に一力遼八段が挑戦する第42期棋聖戦七番勝負の開幕局が1月18、19日に東京都文京区「ホテル椿山荘東京」で行われる。一力の挑戦は王座戦、天元戦に続き3棋戦連続となる。王座戦、天元戦ではともにストレート負けを喫したが、棋聖戦ではどうか。井山‐一力17番勝負の最終章がいよいよ始まる。
 もう一つの棋聖戦、女流棋聖戦は19日に開幕する。こちらは謝依旻女流棋聖に入段二年目の若手、上野愛咲美初段が初挑戦する。謝が貫録を示すか、それともニューヒロイン誕生なるか、こちらも注目だ。

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