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日本囲碁ニュース 2015 (王座戦)

日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。

日本で行われている囲碁のイベントや棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2015年11月18日 ]

王座戦 井山2連勝

開戦時の対局者

 村川大介王座に井山裕太四冠(棋聖、名人、本因坊、碁聖)が挑戦する第63期王座戦は井山の初戦勝利で12日、岡山県矢掛町「矢掛屋」で第2局を迎えた。矢掛町は江戸時代に旧山陽道の宿場町として栄え、参勤交代の際に諸大名が宿泊した本陣・脇本陣が国の重要文化財に指定されているなど、江戸時代を思わせる建築物が多く残る風情あふれるところだ。囲碁とは縁が深く、中国から日本に初めて囲碁を伝えたとされる吉備真備は矢掛町に隣接する倉敷市出身。また、愛好家も多く、対局と同時進行で開催された大盤解説会には350人ものファンが詰めかけた。
 結果は井山の白番中押し勝ち。開幕から2連勝し、奪還まであと1勝に迫った。村川が反撃に出るか、あるいは井山がこのまま押し切るか、注目の第3局は19日、兵庫県神戸市「ホテルオークラ神戸」で行われる。

対局会場
矢掛町の町並み

囲碁ニュース [ 2015年10月28日 ]

井山18連勝 王座、天元初戦勝利!

 井山裕太四冠(棋聖、名人、本因坊、碁聖)の勢いが凄まじい。20日に行われた村川大介王座との挑戦手合第1局できわどく半目競り勝つと、続けざまに23日、高尾紳路天元と対戦し、中押しで天元戦の初戦も勝利した。これで井山は怒涛の18連勝をマークしたことになる。トップに君臨する井山の対局はいずれも挑戦手合など重大なものばかり。その中でこの連勝記録は驚異的だ。
 井山は今年に入り、棋聖戦、本因坊戦、碁聖戦、名人戦と自身のタイトルをすべて防衛している。王座戦、天元戦の行方は。また、井山の連勝記録はどこまで伸びるのか、誰が止めるのか、目が離せない戦いが続く。



囲碁ニュース [ 2015年9月16日 ]

井山 王座・天元挑戦へ!

 井山裕太四冠(棋聖・名人・本因坊・碁聖)の勢いが止まらない。7日(月)に行われた王座戦挑戦者決定戦で余正麒七段を破り、さらに10日(木)に天元戦挑戦者決定戦で結城聡九段を下した。これによって、村川大介王座と高尾紳路天元は井山四冠という最も恐ろしい挑戦者を迎え撃つことになる。
 井山は日本最強の棋士と言って間違いないだろう。2009年、20歳の時に名人位を張栩九段から奪うと、次々とタイトルを獲得し、2013年には史上初の六冠に輝いた。この当時、圧倒的な力を目の前に「七冠」の二文字が頭をよぎらなかった人はいないと思う。しかし七冠への道は険しく、昨年末に王座、天元を相次いで失冠。四冠へと後退した。それでも井山はしっかりと立て直し、棋聖、本因坊、碁聖を防衛。そして今月、昨年奪われた王座戦と天元戦で挑戦者として名乗りを挙げたことで、一度は絶望的と思われた「七冠」が再び現実味を帯びつつある。
 もっとも、村川も高尾も日本を代表する屈指の棋士だ。簡単に土俵を割ってくれるはずがない。だからこそ、タイトル戦は面白いのだ。王座と天元、2つのリベンジマッチがどのようなドラマを生むのか目が離せない。

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