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日本囲碁ニュース 2015 (碁聖戦)

日本の囲碁ニュース・棋戦情報をお伝えします。

日本で行われている囲碁のイベントや棋戦情報を皆様にお伝えします。

囲碁ニュース [ 2015年8月12日 ]

井山碁聖 四連覇!!

 山下敬吾九段が井山裕太碁聖に挑戦する第40期碁聖戦第4局が8月7日(金)に日本棋院、東京本院「幽玄の間」で行われ、井山が白番中押し勝ちを収めた。これにより、井山は3勝1敗のスコアで防衛し、四連覇を達成。山下は今年、棋聖、本因坊、碁聖と3棋戦連続で井山に挑戦したが、四冠の壁を壊すことはできなかった。井山は来期、名誉碁聖がかかる五連覇に挑む。

 本局は高い中国流の立ち上がり。模様の張り合いから井山が上辺の黒模様に入ると、山下も最強に応戦。早々から超難解なねじり合いに突入した。戦いは上辺から中央、さらには下辺にまで発展し、力戦家の二人らしい展開に。最後は一瞬の隙を突いて井山が山下の大石を召し取った。


終局直後の対局室
 四連覇を達成した井山は「まずい手も多かったけれど、今の自分の力を出し切れたと思います」と本シリーズを振り返った。一方の山下は「まずい手が多かった。(勝てなかったのは)しかたない。」と言葉少なだった。

 碁聖戦が終わると、次は名人戦(9月~11月)、天元戦(10月~12月)王座戦(10月~12月)と棋戦が続く。井山は現在名人位を持っている他、天元戦の挑戦者決定トーナメントで決勝、王座戦では準決勝まで勝ち上がっている。大敵山下を退け、好調の井山がどこまで記録を伸ばすか、今後の活躍にも注目だ。

囲碁ニュース [ 2015年7月1日 ]

碁聖戦 開幕

 山下敬吾九段が井山裕太碁聖に挑戦する第40期碁聖戦第1局が6月26日、大阪で行われ、井山碁聖が黒番中押し勝ちを収めた。今年になって井山と山下の挑戦手合いは棋聖戦、本因坊戦に続き3棋戦目。



囲碁ニュース [ 2015年5月20日 ]

山下九段 碁聖戦挑戦者へ

 第40期碁聖戦(主催:新聞囲碁連盟)の挑戦者決定戦が5月18日、日本棋院で行われ、山下敬吾九段が七期ぶりに碁聖挑戦権を獲得した。

 本戦トーナメントの決勝に勝ち進んだのは山下と河野臨九段。山下は棋聖4連覇などの実績を持つ、言わずと知れた四天王の一人。対する河野は昨年、棋道賞最多勝利賞、連勝賞、最多対局賞の3つを同時受賞し、「今最も打てている棋士」と称された実力者だ。共に優勝候補筆頭格の超重量対決となったが、戦いを制したのは山下だった。

 山下は今年1月から3月にかけて、井山裕太四冠(棋聖、名人、本因坊、碁聖)と棋聖戦で挑戦手合七番勝負を戦った。結果は3勝4敗で久しぶりの棋聖奪還はならなかったが、4月には本因坊リーグで挑戦者となり、現在再び井山と七番勝負を争っている。そして今回挑戦者となったことで、三度井山と相まみえることが決まった。もし、全てのタイトル戦で最終局まで進めばトータルで19番勝負となる。
 井山VS山下の熱い戦いがどのような決着を見るのか、現在進行中の本因坊戦、そして6月からスタートする碁聖戦と目が離せない。

囲碁ニュース [ 2015年4月15日 ]

碁聖戦準々決勝 四コウが出現!


黒:三谷哲也七段 白:河野臨九段
299手完 無勝負(四コウ)

 第40期碁聖戦(主催:新聞囲碁連盟)の挑戦者決定戦準々決勝、河野臨九段対三谷哲也七段戦(対局日:4月9日)で四コウが出現した。四コウとは、勝負を分けるような重大なコウが4つできて両対局者とも譲ることができず、コウの取り合いが無限に続いてしまう状態を指す。図は四コウができた場面、ヨセ合いのさなかで1目を争うコウだったが、形勢は微細で1目が勝敗に直結する可能性があった。
 現在、日本の規定では反復同形が出来た場合には両対局者の合意をもって無勝負としているため、両対局者の合意が得られないまま約30分にわたって四コウを抜き合うという珍しい事態が起きた。しかし最終的には無勝負とすることで合意。4月13日に打ち直しが行われた結果、河野臨九段が黒番中押し勝ちを収め準決勝進出を決めた。
 囲碁の場合、無勝負になる確率は0.0121%(8261局に1局の割合)と大変珍しく、日本棋院公式棋戦で無勝負の碁ができたのは本局が24局目である。

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